黒猫ちゃんたちを引き取りにいった病院。
新百合ケ丘にある「新ゆりがおか動物病院」なのですが。
こちらの小松先生が小笠原諸島のノネコ(野良猫)の保護活動の第一人者で。
その活動を知っている方の中ではとっても有名な猫・マイケルくんと、引き取りの日に記念に撮った写真です。
小松先生とマイケルくんとともに
(すっぴんなのでマスクで失礼してます・・)
・・2005年。小笠原諸島に生息する、希少な鳥に含まれるカツオドリやオナガミズナギドリ。それらの死骸がたくさん発見されるようになり、小笠原の調査団体が自動撮影カメラをしかけたところ、まさにカツオドリを捕食しているその瞬間を捉えました。
それが、マイケルくんなのでした。
ひゃー、すごい・・・・の一言。
こんなに大きな鳥を・・・!
普通におうちで暮らしていたら、こんな苦労をしなくても済むのに。。
・・しかし、小笠原諸島としては大問題なのです。これでは海鳥が減る一方なので、このノネコたちを捕獲して殺処分しよう、という流れになり。。
「どういった方法で安楽死させればよいのでしょうか?」という相談を受けたのが、小松先生だったそうです。
小松先生は「鳥は小笠原でしか生きられないが、猫は都会でも幸せになれる」と、同じ東京都獣医師会の方々に呼びかけをされ、、、。おかげで現在まで一匹も小笠原から引き取った猫は殺処分されずに済んでいるそうです。
マイケルくんが捕獲器に入ったとき、抵抗した勢いで、この捕獲器ごと2メートルほど飛んだそうです。ものすごい野生っぷりです。
もがくので血だらけになってしまってますね。。。
先生も、こんなどう猛な状態では懐かないだろう、と思っていらしたそうですが、ものの三ヶ月ほどでものすごい甘えん坊になったそう。私が写真を撮ろうとしても、すぐころんとひっくり返ってなかなか良いショットが撮れませんでした。
撫でさせてもらったら、毛皮はちょっとごわごわしていました。もう16歳くらいだろう、ということです。良かったね、マイケルくん・・涙
いまではすりすり猫です・・・(院内にあった雑誌より)
小笠原で増えてしまったから「外来種」扱いで処分されるなんて・・・
きっとそれは誰もが思うことでしょうけど、「どんな命だって重さは同じだ」と、その猫達を実際引き取ろうと決めた小松先生。なかなか出来ることではないですね。
そののち、2011年に、小笠原諸島がめでたく世界遺産に認められたのも、この活動もあってこそだと、私に黒猫を紹介してくださったかかりつけの病院の先生に伺いました。
そして、黒猫ちゃんを引き取る日に、この絵本もいただいたんです。
関東地方環境事務所サイトより
【通知】島ネコ マイケルの大引っ越し(絵本)を配布します
(こちらで絵本すべてのページのPDFダウンロードができます)
私が黒猫につながったのも不思議なご縁で。
保護した猫に妊娠した猫がいて、”産まれたら子猫の世話も大変だろう”と、他の病院には渡さないで小松先生が預かり。
その後10月30日に院内で産まれたのが黒猫ちゃん、なのでした。
じつはマイケルくんは以前に雑誌で読んだことがあったんですが、まさかこちらの病院だとはつゆ知らずで。。
1000キロも離れたところから、はるばる我が家にやってくるまでのいろいろな経緯、、。
小松先生が保護活動に立ち上がらなかったら出逢わなかった命のつながりですね
・・そして、一生懸命書いてるこの瞬間、黒猫はこんな様子です。
はかどらないなんてもんじゃありません(笑)
カツオドリを捕食してたマイケルくんには及ばないけれど・・
羽のおもちゃにはうううぅ〜〜〜!と唸りながら飛びついてます・・笑
せっかくのご縁で知った小笠原諸島のノネコ活動なので、、
少しでも、こういった事がみなさんのお目に留まれば、と思い書いたりしてますが、、
動物に限らず、「邪魔なら消せばいい」といった、短絡的な発想は、あちこちに潜んでいるのではないでしょうか?
消すのは簡単ですから。野良猫の命みたいに。。
そして、消したくなるのも、その原因を作ったのも、結局人間では?と思うと、もっと時間をかけてでも改善するべきでは、とも。もちろん自分自身にもそういうところがないかどうかも含め、、、まずはささやかだけど、自分のまわりの人達の幸せを、にゃんずの幸せを模索しつつ・・
すべての猫ちゃんが平和に幸せになりますよう・・・
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