「いつか載せようと思っています」と、ずっと前に書いたことがあります。 それは、ヴィーちゃんを保護した頃の写真。
すぐに載せなかったのは、あまりにもみすぼらしくてかわいそうかな、と思ったのと、もうひとつの理由として、、ある日の、心に焼き付いて離れないヴィーちゃんの姿を、写真がないけどどうしても伝えたくて。
拙いのですが、やっと描けました。
縁石で、冷たい雨に、ずぶ濡れだったヴィーちゃんです。
冷たい雨。。。
びしょびしょで、こうやって雨宿りをしていても、口内炎のよだれで毛繕いもできなくて、もつれたままの、ぐっしょりと固まった毛皮。 見てるだけで身震いする寒さ。
”どうしてこんな所にいるの?軒下とかあるでしょ?” 見下ろす私に、逃げる様子もなく、ただ雨をしのいでたヴィーちゃん。じーーっと目が合ったまま。
でもこの絵、、、全然伝えられてないです。 こんな瞳じゃなかった。 がりがりに痩せて、大きな目だけがまっすぐに。 助けてほしい、という懇願の目でもなく、ただ自分の運命を認めて、じっとしているかのように。 ・・そして何もできない私は、目の前の自宅に帰り、あったかい部屋にいるふわふわのぽんちゃんを抱っこして、涙があふれました、、 「ね、どうしてぽんちゃんと同じ猫なのに、こんなに違うんだろうね。。」
結局、それからいろいろ考えまして、保護しよう!と決めたんです。 そう決めた理由は、、、、どうして?と思われるかもしれないけれど、、 「まるで私みたい」と思ったのも、、、嘘ではありません。 なんだか、この子を助けないと、私がダメになる、って気がしたのも事実です。 この子一匹すらも助けられないのか、私は?(いやいや、現実はびっくりするくらい、医療費もかかりましたけれどね・・あはは・・笑)しかも、ぽんちゃんとは未だに仲良くないし〜苦笑
保護するにあたっても、結構協力者が現れず、時間がかかりました。 ふたつの団体にも「仔猫じゃなくて汚い成猫?手が空いてないね〜」などと断られ、餌やりさんにも「あの子は威嚇して触れないからね、、無理ね、、」と。それでもあきらめきれず、同じようにがんばって保護した人のブログに問い合わせアドバイスをもらったり、、
結局、とある餌やりさんが見るに見かねて手伝ってくれました。そこまでに半年かかりました。(まぁ、毎日そればかりに費やしていたわけでもないし、餌やりさんと私のスケジュールと、病院の受け入れ時間と、加えてお天気が合わないと実行できないので・・) 真夏には猛暑でひからびそうになってたり、真冬には、この前亡くなった夢子ちゃんとよりそって、雪をかぶって二匹で雪だるまになってるところも見かけました。見てるだけで身震いします。 本当に野良猫は過酷ですね。。
ま、そんな感じで、前置き?長くなりましたが、保護できた時の写真がこちらです。
初公開〜〜
そんなこんなの様子は、2011年2月あたりからのブログにこまこま覚え書きしてますので、ご興味あります方はぜひに。 (ヴィーちゃんのことは”ぼさこ”、夢ちゃんのことは”おさげちゃん”となってます)で。 あれから3年半。 つい先日のヴィーちゃんで〜す。
大好きなお風呂あがりのすりすりタイムです〜 毎度、ドライヤーで乾かしたあとは、しばらくゴロゴロ言って離れません。
うっとり〜〜〜
・・・たしかに最初は、めちゃくちゃ威嚇しまくってたヴィーちゃん。でも攻撃していたわけではないんですよね。身を守っていたに過ぎない。こうやって手をかけてあげたら、ちゃんと素直に受け入れてくれて。。。
時間はかかりましたが、変化は日に日に感じました。。去勢はしてあったから家猫だったらしい。なのにまた信じてくれるなんて・・・えらいなぁ・・・そしてとても嬉しかった。。
普通、お風呂もいやがりますよね。きれいになるのが嬉しいのか、ずっとゴロゴロ。爆音のドライヤーだってひっくり返って温風にあたっております(笑)
・・・ヴィーちゃんはお医者様も感心するほど、大人で、達観しちゃってます。過酷な野良時代を孤高に生きていた。。だから、映画「ゴッドファーザー」のマフィアのドンの名前、VITOにしたんですけどね(笑)
私も、じゃぽんを拾わなかったら、野良猫のこと、いえ、猫のことにはまったく興味がなかったんですけれど・・・(笑)
でも知ってしまったので、もう知らない自分には戻れないんです。
一匹でも幸せな猫が増えますように。。。そして一人でも多くの人に、猫への理解が深まりますように・・・
ただ、それを願うばかりです。
読んでくださってありがとうございました。
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